2024年度の土壌医検定試験は2025年2月9日(日)です。

土壌医検定は、一般財団法人日本土壌協会が主催し、農林水産省、全国農業協同組合中央会、全国農業協同組合連合会等が後援している検定試験で、2012年度より毎年2月(2013年度は12月)に行っています。試験は3級、2級、1級(2013年度より)と3つの級に区分され、2024年度は、2025年2月9日(日)に全国23ヶ所で行われます。

試験に合格し資格登録の申請をすると
3級は 土づくりアドバイザー
2級は 土づくりマスター
1級は 土壌医
 
と名乗ることができます。(資格を維持するため3年間ごとに一定の研鑽を積む必要があります。)
土づくりアドバイザー、土づくりマスターが誕生してからは11年、土壌医は10年になり、徐々に認知されるようになってきており、今後は農業の現場、あるいは土壌調査等で活躍が期待されています。
土壌医は、農水省の土づくり専門家リストに、掲載をしてもらうことができます。

2024年度の検定試験

土壌医検定の特徴

1.各級の資格・技術レベルと試験の出題範囲

(1) 3級(土づくりアドバイザー)

(2) 2級(土づくりマスター)

(3) 1級(土壌医)

2.受験者の動向

土壌医検定の受験者の職業別統計では、一番に会社員(肥料・機械・土壌分析・種苗会社)、次いで農業高校生、農業者・農業法人、JAグループ、公務員、大学生・大学院生、農業大学校生、その他となっています。最近の特色としては会社員の割合が減って、農業高校生、農業大学校生、農学部系大学生、農業者が増えています。

3.各級の合格率

3級2級1級
2017年度56.9%30.5%20.5%
2018年度57.7%29.3%34.4%
2019年度57.7%30.5%30.9%
2020年度56.5%31.9%28.4%
2021年度58.9%33.3%20.0%
2022年度57.5%27.9%21.0%
2023年度55.7%26.6%16.3%

4.受験の目的

(1) 資格の活用

合格し、土壌医、土づくりマスター、土づくりアドバイザーの資格を取得し、名刺等に資格を記載することで、土づくりに関する知識を取得している証として取引先などにアピールすることができます。また、学生などが就職を有利に進めるために資格を取得する場合もあるようです。

(2) 知識を習得し仕事に活用

試験勉強を通して土壌の知識を身につけ、仕事に役立てることができます。農家の多くの場合は、これが目的になっていると考えられます。また、新規就農にむけた農業の基礎知識の習得のために、検定試験を受けられる方もいるようです

(3) 知識を習得し趣味に活用

最近では、家庭菜園愛好家やガーデナーの方たちも土壌医検定を受験しています。これらの方々は、資格を生かすのが目的ではなく、試験勉強を通して土壌の知識を身につけ、より高品質の野菜や花、樹木を育てきたいということが目的です。そのような方に対しても首都圏土壌医の会は応援・支援していきたいと思っています。

5.合格後の研鑽の場

土壌医検定を合格した後、その知識を維持、向上させていくためには、研鑽が必要となります。このために、首都圏土壌医の会等の地域土壌医の会や土壌医の会全国協議会が、合格者に対して研鑽の場を提供しております。
首都圏土壌医の会では、会員の研鑽の場の提供に加えて、会員の活躍の場と、人的ネットワークの形成や情報交換ができる場を提供するために活動しております。